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2019.04.11
ベトナムの経済状況
ベトナム概況
ベトナムはどのような国であるか見てみよう。世界中で存在している5カ国の社会主義のうちの国であり、東南アジアのインドシナ東部に位置する。2018年に発表されたデータで、人口は約9,640万人、一人当たりGDPは2,587USドル、経済成長率は1%と過去10年間の最も高い経済成長率を登録したベトナムである。
人口
ベトナムの人口ピラミッド(2018)
現在、ベトナムの人口は9,640万人を超えている。しかし、人口の増加が著しいのはハノイやホーチミン市などの大都市部に限られている。人口の36%である3,400万人が都市に住んでいるもの、2020年には人口の42%となる4,000万人が都市人口になる見込みとも言われている。
収入
ベトナム人の平均賃金は、職種やスキル、語学力や地域などによって大きく異なって、中高所得者はハノイ、ホーチミン、ダナンに集中している状況である。
都市名 |
月収(2017) |
---|---|
全国 |
約25,200円 |
ハノイ |
約43,800円 |
ホーチミン |
約48,900円 |
ダナン |
約48,100円 |
出所:JNTO Viet Nam
ベトナムのGDP構成(2018年)
ベトナムの経済構造について、農林水業の割合は2017年の15.34%から2018年の14.57%に減少した。農林水業の割合を減らす傾向があり、鉱工業・建設及びサービス部門の割合を続けて増加の見通し。
ベトナムの貿易動向
出典:JETRO
ベトナム税関総局によると、2018年の輸出額(通関 ベース)は2,436億9,732万ドル(前年比13.3%増だった。品目別にみると、1位が「電話機・同部品」で492億 1,946万ドル(前年比8.7%増)、2位が「縫製品」で304 億7,746万ドル(16.7%増)、3位が「コンピューター電子 製品・同部品」で295億6,204万ドル(13.8%増)となっ た。輸出額が26.7%増と、特に伸びの大きかった「機械 設備・同部品」は、インド向けに受信機などの生産財輸出が拡大したことが寄与した。(https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/gtir/2019/11.pdf)
特にプラスチックについては、プラスチック製品よりプラスチック原料の方を多く輸入する状況である。なぜかというと、ベトナムでの生産費や人件費などが安いと言われ、ベトナムでプラスチック製品を加工した低価格製品をベトナム国内で販売し、海外にも競争できると考えられる。
担当:D.V